「メネラウスの定理」と「チェバの定理」について †
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概要(「はじめに」より) †
「メネラウスの定理」と「チェバの定理」は,
どちらもよく知られた定理として多くの問題集で取り扱っている。
しかし,そのほとんどが,これらの定理を表面的にしか扱っていない。
というよりもむしろ,
「問題集の編纂者自身がこれらに習熟していないのではないか」と
勘ぐりたくなってしまうものも少なからず存在する。
各問題集におけるこれらの定理の取り扱い方を見れば見るほど,
この両定理はよく知られた定理のようでいて,
実はその深いところはほとんど知られていないのだと思えてならない。
(中略)
我々教員は,授業で教えることがらについては,
教える以上の知識を持っていなければならない。
本稿は,この2つの定理について,
授業担当者が知っているべきと思われる内容をまとめたものである。
ここに記した内容すべてを生徒たちに教えるべきだとも思わないが,
必要に応じて生徒に紹介し,応用力の幅を広げていきたい。
なお,本稿はあくまで「中高生向けの授業」を主眼においているため,
すべてをユークリッド平面上で扱っていることを前提としている。
メモ †
- 2006年に寄稿。
- 参拾萬数学工房名義。
- PDF変換前のファイルは遺失。